「ママ〜」
そう言って牧野の元に駆け寄ってくる女の子。
俺はびっくりして声がでなかった。
牧野・・・牧野は結婚したの?
「牧野、俺、帰るわ。」
女の子を連れて来た男が帰っていく。
「あっ、はい。ありがとうございました。」
牧野はその人にお礼を言っていた。
俺は、男が去ってからソファーに座り返した。
「牧野も座って。」
牧野にそう言うと俺の正面に小さな女の子と二人で座った。
「牧野・・・結婚したの?」
俺は疑問に思っていた事を聞いた。
「・・・・・・・。」
牧野は声を出さずに首を横に振った。
俺は牧野が結婚してないことを聞いてホッとした。
じゃあ・・・誰の子?聞くのが怖かった。だけど・・・・。聞かずにはいられなかった。
「牧野・・・・・。もう一つ、聞いていい?」
「うん・・・。」
小さな声で答えて俯く牧野。
「誰の子供?」
「・・・・・・・・。」
牧野は俯いて答えようとしない。答えられないのなら・・・。俺の知っている人との間の子供だよね・・・。やっぱり・・・俺の親友・・・司との子供だよね・・・。
俺は、1人でそう解釈して牧野の手を取って会社を出て止めてある俺の車に乗せた。
「牧野、乗って。」
「えっ・・・でも・・・。」
乗るのを躊躇っている牧野を俺は強引に車に乗せた。
「いいから。その子も。」
「どこに行くの?」
車を発進させてしばらくして牧野が聞いてきた。
「内緒。」
牧野はそれからずっと黙ったまま。
赤信号で止まった時、横を見ると、牧野と女の子は眠っていた。どちらの寝顔も可愛くて・・。
本当は手にしてしまいたい。そう思っているけど・・子供には本当の親が必要・・・。
そう思いながら、俺はケータイを片手に電話をかけた。
「もしもし?」
「よぉ!類か、久しぶり!」
「司・・・・・久しぶり。今から少し時間ある?」
「少しならある。なんだよ?」
「話したいことあって・・・。もうすぐ行くから・・・。じゃあ、あとで。」
「あぁ。待ってる。」
そう言って俺はケータイを切り、車を走らせて目的地へと急いだ。
「牧野、起きて。着いたよ。」
寝ている牧野をそっと起す。子供まで起してしまわないように。
「・・・ん?・・あたし・・・寝ちゃってた・・。ここ・・・。」
少し恥ずかしそうな顔をしてから、今いる場所に気づき少し怖い顔つきになった牧野。
「そう・・・。司の家。」
「どうして?」
怯えた顔でそう聞いてきた。
「だって・・・。その子、牧野と司の子供じゃないの?」
俺は、牧野の腕の中で寝ている子供を見ながら、牧野にそう聞いた。
「えっ・・・花沢類・・・ちがっ・・・。」
牧野が何か言おうとしていると、
「類!何だよ、話しって・・。」
司がやってきた。
「司・・・。」
「牧野・・。」
司は牧野の存在に気づいた。それから司の視線は牧野の腕の中へ・・・。
コメント
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Re: benioさんへ
benioさんの期待に添えるような話をかけてたらいいなと思います。
更新はマイペースにしてますが、お付き合いください。
Re: カリンさん
読んで頂いてありがとうございます。
類を幸せに出来るような話を頑張って作ります。
更新は、のんびりですがこれからもよろしくお願いします。
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