道明寺から昨日電話があった。
少し深刻そうな声だった・・・。
どうしたんだろ?と思いながらも待ち合わせ場所に行くとすでに道明寺は来ていた。
「道明寺?ごめん・・・。」
「俺様を待たせるのはお前くらいだぜ!」
すこし怒り気味の道明寺・・・。
花沢類は私が遅れても笑顔を向けてくれていたのに・・・。
・・・?私、また・・・花沢類のことを考えてる・・・
道明寺が帰ってきてからずっと・・・
「・・・きの?牧野!!」
道明寺の大きな声ではっとした。
「えっ?あぁ・・ごめん。」
「どこか調子でも悪いのか?」
道明寺は真面目な顔で聞いてくる。
「うぅん!元気だよ。ところで今日、話あるんじゃない?」
「あぁ。とりあえず中、入ってからにしよぉぜ。」
「うん。」
私たちは目の前の喫茶店に入った。
頼んだコーヒーが届くまでは他愛もない会話を楽しんだ。
コーヒーが届くと道明寺は真剣な顔をして私の目を見て話し出した。
「なぁ。牧野・・・。お前はさぁ・・・俺を待ってる4年、長かったか?」
「えっ?当たり前じゃん!すっごく長かったよ。」
「違うな!お前・・・本当は長いなんて感じてなかったんじゃねぇの?」
道明寺はどこか寂しそうな顔であたしにそう聞いてきた。
道明寺は何か遠まわしで言おうとしている。
でも、あたしには道明寺が言いたいことがわからない。
「何が言いたいの?はっきり言ってよ。」
「俺の言いたいことわかんねぇのかよ!」
道明寺はあたしが理解できてないことに怒ってしまった・・・。
道明寺と居るといつもけんかをしているあたし。
・・・・・・花沢類なら、いつもあたしのこと気遣ってくれてた・・・。
また、花沢類のことを考えていた。
「俺が言いたいことは、お前は・・・・本当に俺が好きかどうかだよ!」
道明寺はまた怒ったように言ったけど、どこか切なそうだった。
そのときのあたしにはそれがあたしのせいだと気づくわけもなく・・・
「・・・・」
黙り込んでしまったあたしに道明寺が口を開いた。
「答えられねぇのかよ。俺は・・・今でもお前が好きだ!お前以外の女はありえねぇ・・・。でも、お前が俺と一緒にいて楽しいって思えなきゃ意味ねぇんだよ。今のお前は、本物の俺がNYに行く前に一緒にいた牧野つくしじゃねぇ!」
「あたしは今も昔もずっと一緒だよ。」
そう言って少し笑って見せた。
「お前の中では一緒かもしんねぇけど、俺から見ると全然楽しそうじゃねぇ・・・。」
道明寺にすればいつになく静かに話してる。
「あっ!いいこと思いついたぜ!」
道明寺が今までの悲しそうな表情から今日一番の笑顔を見せた。
あたしはその笑顔を見てほっとした。
「何?」
あたしもその内容が気になって普通に笑顔になれた。
久しぶりにこんな風に自然と笑顔になれたかも・・・。
「牧野、旅行に行こうぜ!」
「は?旅行?どこに?ってか、お金もないし、バイトだし、大学の講義もあるし・・・旅行に行ってる暇なんてあたしにはないの!」
「お金のことは、俺が出すから!だから大学とバイト2週間休め!」
言い出したら絶対聞かない道明寺・・・。
「そんなの・・・・悪いし・・・2週間も休めないよ・・・。」
「ぐちゃぐちゃ言わずに・・・俺も仕事休むんだからよ!ちょっとくらい俺に付き合え!」
今さっきまでの悲しそうな顔はどこに行ったのか楽しそうに話す道明寺。
あたしも、久しぶりに見るそんな道明寺に反対する気もなくなってきた。
「はぁ・・・しょうがないな・・・・わかった。でも、旅行ってどこに行くの?」
「じゃあ、来週からの2週間は休みとれよ!今は、考え中だ。」
「なにそれ!そんなんで来週から旅行なんていけるの?」
「とにかく、また決まったら電話するから絶対出ろよ!」
それから、いつもよりは元気を取り戻したかもしれない。
道明寺・・・ありがとう。
あたしは少しこの旅行を楽しみにしていた。
花沢類のことよりも道明寺のことを考えられるような気がしていたから・・・。
コメント
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RE:いずみんさん
これから期待に添えるようなお話を書いていきたいと思ってます。
もうすぐしたら類くんを登場させようかな?っておもってます。
楽しみにしててください!
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