「・・・はな・・・ざわ・・・る・・い」
花沢類を見た瞬間・・・・。
あたしは泣いてしまった。
あ・・・・・・やっぱり・・・。
あたしは本当の気持ちにはっきりと気づいた。
道明寺がNYから帰ってきたとき、会えてうれしくて泣くなんてことなかった。
そしてあたしが顔を見て、すごく心がほっとするのは・・・花沢類だけ。
あたしは・・・・・・・花沢類のことが・・・・スキ。
「司?どういうこと?仕事の話じゃなかったの?どうして牧野がいるの?」
花沢類はあたしがいることを知らずに入ってきたみたいで・・・・。
あたしの顔を見た途端、機嫌悪そうな顔になって道明寺にそう言った。
あたしは胸が痛くなるのがわかった。
・・・花沢類?・・・あたしのこと嫌いになったのかな?
あたしはこんなにも忘れられなかったのに・・・
「仕事の話なんて最初からするつもりねぇよ。とにかく座れよ。」
花沢類は椅子に座りながら言った。
「なにそれ。こっちは仕事休んでイタリアまで出てきたのに?」
「それは悪かった。でも俺も、お前らのために2週間休みとってイタリアまで旅行って牧野を誘って出てきたんだぜ?」
「あたしたちのため?」
「俺たちのため?」
あたしと花沢類の声が重なる。
「ああ・・・。お前らが素直に自分の気持ち言わねぇからだろうが!」
道明寺は一人で怒り出した。でもあたしも花沢類も意味がわからない・・
「牧野も類も、お前ら自分に素直になればいいだろ!見てるこっちが苛々するぜ!お前らが本当の気持ち言わねぇのは俺に遠慮してるからか?俺が傷つくからか?よっぽど、本心を隠して付き合ってるほうが俺は傷つくけどな!」
道明寺が言っていることにはっとした。あたしは、傷つけないためと思って本心を隠していたけど知らずと道明寺を傷つけてたんだ。
ごめんね・・・。道明寺・・・・・。あたし・・・本当のこと言うね。
花沢類・・・・この話を聞いて困るかもしれない・・迷惑かもしれない・・だけど・・・あたしの本当の気持ち・・・聞いて。
「道明寺・・・ごめん。知らずにあんたを傷つけてたんだね。あたし・・・本当のことを言うね。」
「あぁ。その前に、俺たち別れよう。この話を聞く前の方がいいような気がするからな。」
道明寺は悲しいそうで寂しそうな顔をして、あたしに微笑んだ。
「道明寺・・・本当にごめん。花沢類?今日は忙しいのにごめんね。しかも、こんな話で・・・」
それまで黙っていた花沢類にあたしは話しかけた。
「牧野・・・」
花沢類は目の前であたしと道明寺が別れたからあたしのことを心配してくれてるんだろう。
道明寺との恋を応援してくれたのは誰よりも花沢類だったから・・・。
「花沢類?道明寺と今…別れたのはあたしのせいなの…」
あたしは本当のことを言う決心をした。
花沢類も道明寺も真剣に聞いてくれてる。
「あたしね、道明寺は今でも好きだよ・・・でもね、あたしには道明寺よりも大切な人ができたの・・・。あたし、今まで気付かなかった。うぅん。気づかないふりしてた。あたしの中の大切な人は・・・道明寺だ!って言い聞かせてきた・・・。大切な人を忘れようとした・・・。」
「でもね・・・やっぱり無理だよ。あんなにもあたしを支えてくれた人を忘れるなんて・・・その人があたしのそばから居なくなった時・・・寂しくて怖くて仕方なかった。あたしの心の一部・・・」
あたしは一呼吸した。
「あたしの大切な人は・・・花沢類・・・あたしは・・・あなたが・・・好き・・・」
あたしが言い終わったあと花沢類はびっくりしたような顔をした。
そうだよね・・・ごめんね・・・いきなり・・・
「ごめんね・・・花沢類・・・気にしないで!ただ、あたしの勝手な気持ちだから・・・」
花沢類は閉じていた口を開いた。
「牧野が本当の気持ち言ったんだもんね。俺も言うよ。司。」
「ああ・・・。」
花沢類は何を言うんだろ?
聞きたくないこと?
でも、あたしの本心を聞いてくれたから・・あたしは花沢類の本心を受け入れよう・・・
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